1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 新型インフル対策総括会議、提言のたたき台を提示◆Vol.62

新型インフル対策総括会議、提言のたたき台を提示◆Vol.62

スペシャル企画 2010年5月28日 (金)  村山みのり(m3.com編集部)

5月28日、第6回新型インフルエンザ(A/H1N1)対策総括会議において、厚労省・新型インフルエンザ対策推進本部は、これまでに出された意見を踏まえた「論点(案)」を提出した(資料はこちら〔PDF:542KB〕)。総論、広報、水際対策、公衆衛生対策(学校等の臨時休業等)、サーベイランス、医療体制、ワクチン、の7項目から成り、それぞれに「体制・制度の見直しや検討、事前準備を要する問題」「運用上の課題」を記載している。 論点案では、「対策の効果と限界と実行可能性を考慮し、感染力、致死率・入院率、病原性等を指標として複数の対策の選択を予め用意し、状況に応じて的確に判断し、どの対策を講じるのかを柔軟に決定するシステムとすべきではないか」「迅速かつ的確に状況を分析、判断し、決断していく必要があることから、政府内における意思決定プロセスと社会的責任主体を明確化するとともに、現場の実情を的確に把握し、迅速かつ合理的な意思決定のできるシステムとすべきではないか」など、これまで4回に渡って行われた関係者からのヒアリングで指摘された課題を整理。 一方で、委員からは「『…とすべき』と列記するだけではなく、新型...