保険外併用療養の拡大へ、レセプトデータ活用も提言
レポート
2010年6月8日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
行政刷新会議の規制・制度改革分科会は6月7日、第3回会議を開催、第1次報告書案をまとめた。同分科会のライフイノベーション・ワーキンググループの4月5日の第1回会議では当初、「保険外併用療養(いわゆる「混合診療」)の原則解禁」が掲げられていたが、4月30日の「中間段階の検討状況」(『保険外併用療養、事前規制から事後チェックへ』を参照)と同様に、「保険外併用療養の範囲拡大」という扱いになった(第1次報告書案は同分科会のホームページを参照)。今後、最終調整を行い、行政刷新会議での議論を経て、6月末までの閣議決定を目指している。 報告書案では、現行の「先進医療制度」は事前規制だが、一定の要件(倫理審査委員会を持つケースを想定)を満たす医療機関については届け出制に変更し、事後にチェックする方針に転換、新しい医療技術を迅速に導入できるようにすることを提言。ただし、患者に対して保険外負担を求めることが一般化しないよう措置を講じるほか、新技術や画期的新薬の公的保険適用が遅れることのないよう対応することも求めた。2010年度中に対処方針について結論を得るとしている。 そのほか、「レセプトデータ等医療デー...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。