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来シーズンインフルワクチン、新型を含む3価に決定◆Vol.8

レポート 2010年6月25日 (金)  村山みのり(m3.com編集部)

6月23日、厚労省は、厚生科学審議会感染症分科会・予防接種部会において、2010/2011シーズンに使用するインフルエンザワクチンについて、WHOの推奨通り、2009年の新型インフルエンザのワクチン株であるA(H1N1)pdmに加えて、A/H3N2およびB型の3価ワクチンとする方針を提示・決定した。来シーズンに流行が予測されるウイルス株を、(1)A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)類似株、(2)A/パース/16/2009(H3N2)類似株、(3)B/ブリスベン/60/2008類似株、とする国立感染症研究所の2010年度インフルエンザHAワクチン製造株の検討結果報告を受けたもの。具体的な製造量などについては、今後検討する。 なお、感染研は、H3N2高増殖株について、「動物の血清を用いた交叉反応試験の結果から、今年度製造するワクチンの接種により誘導される免疫は、流行株に対する効果が十分でない可能性が考えられる」として留意を促し、「この問題は、鶏卵培養により製造したワクチンについて、毎年起こり得る問題であることから、(1)一般国民への情報提供、(2)鶏卵を用いたワクチン製造から培養細...