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「家庭医療専門医」は質とアクセス、どちらを優先すべきか

レポート 2010年6月28日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

第1回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会が6月26日と27日の2日間、東京都内で開催された。本学会は、日本プライマリ・ケア学会、日本家庭医療学会、日本総合診療医学会の三つの学会が今年4月に合併して誕生、その最初の学術大会に当たる(『小異を捨てて大同につき3学会を合併 - 前沢政次・日本プライマリ・ケア連合学会理事長に聞く』を参照)。当面の課題が専門医・認定制度の確立で、27日のシンポジウムとして開催されたのが「本学会における専門医・認定医制度を考える」だ。 本学会は新たな専門医として「家庭医療専門医」を創設、医療法に基づく「広告可能な専門医」として認めるよう求めている。認定制度検討委員会委員長を務める、伊藤澄信・国立病院機構本部総合研究センター臨床研究統括部長は、「厚生労働省医政局総務課と広告規制緩和に関する協議を行ったところ、きちんとした研修施設で研修を受けていない人を専門医として認めるわけにはいかな、と言われた」と説明。さらに、(1)既に広告が可能となっている、日本内科学会の「総合内科専門医」、日本小児科学会の「小児科専門医」との違いの明確化、(2)各方面(日本医師会、日本医学会...