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8ワクチンの「ファクトシート」提出、疾病知見・予防接種効果など◆Vol.9

レポート 2010年7月8日 (木)  村山みのり(m3.com編集部)

8ワクチンの「ファクトシート」提出、疾病知見・予防接種効果など 7月7日、厚労省・厚生科学審議会感染症分科会・予防接種部会(部会長:加藤達夫・成育医療研究センター総長)で、現在予防接種法で定期接種となっていない疾病・ワクチン8種類について、今後の検討の基礎資料となる「ファクトシート(2010年7月7日版)」が提出された。各対象疾患の基本的知見、予防接種の目的と導入により期待される効果、ワクチン製剤の現状と安全性等に関する事項などを整理したもので、対象となったのは8疾患で、インフルエンザ菌b型(Hib)による感染症、肺炎球菌による感染症、ヒトパピローマウイルス(HPV)による感染症、水痘、B型肝炎、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、ポリオ、百日咳。作成は国立感染症研究所が行い、臨床的部分については予防接種推進専門協議会、ワクチン需給・開発状況等についてはワクチン開発企業などの情報も参考とした。 Hibワクチンの予防接種導入により期待される効果として、1992年に導入したスウェーデンではその後2年間で症例数が92%減少、米国では1989年から1995年で99%減少したと指摘。また、費用対効果...