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「医学部定員増は十分条件ではないが、必要条件」、文科省課長

レポート 2010年8月2日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

第42回日本医学教育学会大会のシンポジウム「医学部定員をめぐって」が7月30日、来春開催予定の第28回日本医学会総会との共催で開催された。 シンポジストの一人、文部科学省高等教育局医学教育課長の新木一弘氏は、「医療者から、『医学部定員増は、即効性のある対策ではない。10年先のことを検討している場合ではない』との指摘を受けることがある。確かに医学部定員増は、昨今の医師不足に対する十分条件ではないが、必要条件」との認識を示した上で、「民主党の今回の参議院議員選挙のマニフェストでは、医師養成数に関する書きぶりが若干変わってきている」と指摘した。 文部科学省高等教育局医学教育課長の新木一弘氏。 これは、民主党が、医学部定員増に対して以前よりはトーンダウンしたことを示唆する発言だ。衆院選の「マニフェスト2009」では、(1)医師数1.5倍、(2)医学部学生数1.5倍、の両方が記載されている。一方、参院選の「マニフェスト2010」では、医師数1.5倍のみの記載になった(『「消費税10%」に菅首相言及、「使途は社会保障に必ずしも限らず」』を参照)。また6月18日に閣議決定した政府の「新成長戦略」(『...