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医療クラークだけでは、外科医の負担は軽減できず

レポート 2010年8月11日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

「外科医の負担軽減には、コメディカルの役割拡大を伴うチーム医療の推進が必要」と指摘する、東京女子医大の西田博氏。 「極論すれば、『絶対に外科医にしかできない』仕事は、術者と第一助手に限られるのではないか。現状では、『外科医の下支えをするための外科医』が少なからず存在している。術者を目指して外科医になるものの、術者になれないために、立ち去る医師もいる。したがって、コメディカルとの業務分担を進めないと、単に医師を増やしたり、外科領域の若手医師が増加しても、現在の問題がそのまま相似形で拡大したり、続くだけだろう」 こう指摘するのは、東京女子医科大学心臓血管外科講師の西田博氏。西田氏は、2008年度厚生労働科学研究「新しいチーム医療体制確立のためのメディカルスタッフの現状と連携に関する包括的調査研究」が実施した、日本外科学会会員対象の「外科医週間タイムスタディ」の実務を担当した(調査の分析結果は、日本外科学会雑誌111(4):258-267.2010.に掲載。調査結果は、日本外科学会のホームページを参照)。 同調査は、2009年12月4日から2010年3月2日にかけて、インターネット上で実施、...