「保険医療指導監査部門の充実強化」を提案したわけ - 厚労省保険局医療指導管理官・向本時夫氏に聞く◆Vol.1
インタビュー
2010年8月16日 (月)
聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)
このほど行われた厚生労働省の「政策コンテスト」で、81件の応募から第一次選考を通過した7件のうち2件が、同省保険局医療指導管理官の向本時夫氏の提案だった(『厚労省の“Gメン”、「医療機関への指導監査部門の統合」を提案』を参照)。 7月22日の第二次選考では、「保険医療指導監査部門の充実強化」(詐欺罪に対するプロである警察庁や警視庁からの出向者の受け入れ)は表彰外となったが、「対医療機関等に対する指導監査部門の統合等」(医療機関に対する調査・指導・監督(監査)の組織を統一し、一体的に実施)は優秀賞を受賞。 長年、指導・監査に当たった経験を踏まえ、現状の指導・監査をめぐる問題や、今回の政策コンテストで提案した理由を、向本氏にお聞きした(2010年8月12日にインタビュー。計4回の連載)。 7月22日の厚労省「政策コンテスト」で発表する向本時夫氏。 ――まず今回政策コンテストに提案された背景、言い換えれば現状の指導・監査に対する問題意識をお教えください。「保険医療指導監査部門の充実強化」を提案されたのは、現状の指導・監査は十分にできていないという認識からでしょうか。 誤解されている方もいるよ...
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