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「医師の裁量権」の解釈に誤解あり - 京都府医師会副会長・安達秀樹氏に聞く◆Vol.2

インタビュー 2010年8月27日 (金)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

安達秀樹氏は、「医師がピアレビューを発揮する場は、レセプトの審査委員会ではないか」と指摘する。 ――「高点数」に代わって、何を指標に指導を行えばいいのでしょうか。 集団的個別指導、個別指導を含めて、基本的には我々医療側のピアレビューの話だと思うのです。それをある意味、日本医師会は逃げてきたところがあるのではないでしょうか。先進諸国の医師会を見ても、医師の倫理規範の確立も含めて、ピアレビューの意識が最も欠けているのは、日本の医師会ではないでしょうか。 「高点数」に代わる方法ですが、6年ごとの保険医の指定更新の際、講習会が任意で実施されていますが、これを義務化して、6年に1回、保険診療のルールを徹底する場を設ければいいと考えています。地方厚生局に移管されて、この講習会は今はあまり実施されていないようですが、実施する内容は集団的個別指導と同じ。京都では、社会保険事務所の時代は、集団的個別指導に出席できない人は、この6年ごとの指定講習会に来てもらっていました。 この我々のピアレビューにしても、地方厚生局の指導についても、一番大事なのは、保険診療は支払者側との契約であるという点。中医協で、契約の...