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「新興宗教のように広がることに危機感」「生命にかかわり大問題」

レポート 2010年8月26日 (木)  村山みのり(m3.com編集部)

8月25日、日本医師会定例記者会見において、原中勝征・日本医師会長ならびに高久文麿・日本医学会会長は、24日に金澤一郎・日本学術会議会長が発表した『「ホメオパシー」についての会長談話』(同会議のホームページPDF:128KB)に全面的に賛成するとの見解を公表した(日医のホームページPDF:128KB)。日医・日本医学会会長が連名で見解を出すのは「極めて異例」とのこと。 金澤氏の会長談話は、ホメオパシーを「科学の無視」「荒唐無稽」指摘し、「ホメオパシーに頼ることによって、確実で有効な治療を受ける機会を逸する可能性があることが大きな問題であり、時には命にかかわる事態も起こりかねない」「ホメオパシーの治療効果は科学的に明確に否定されており、それを『治療効果がある』として治療に使用することは厳に慎むべき行為」とするもの。原中氏は、「これだけ科学が発達した世の中で、全く根拠のないことが新興宗教のような広がりを示すことに、非常に危機感を持たざるを得ない」と述べた。 現在、日本ホメオパシー医学会には260人程度の医師が参加しているとされる。高久氏は、「日本ホメオパシー医学会は、日本医学会の加盟学会で...