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学会ガイドラインと診療報酬ルールのギャップに注意- 茨城県医師会副会長・諸岡信裕氏に聞く◆Vol.2

インタビュー 2010年9月13日 (月)  聞き手・村山みのり(m3.com編集部)

諸岡信裕氏は、「学会ガイドラインは、必ずしも診療報酬ルールとの整合性がフィードバックされたものではない」と注意喚起する。 ----m3.comで行ったアンケートでは、指導を行う指導官について、「当方の診療科について全く知らなかった」との意見が聞かれました(『「指導官は診療科出身の医師に」「弁護士立会い・録音を認めるべき」』を参照)。 地方厚生局も、事前の打ち合わせや確認・調査などを行っていますが、専門性が高いものについては難しい部分もあります。医師会も、厚生局から人材の紹介を依頼されますが、なるべく総合内科・総合外科などの医師が医療指導官になるよう、適切な人材がいれば紹介することもあります。医療指導官は、まず人間的に公正で、診療への知識もあり、社会保険診療報酬支払基金や国保連合会の審査を経験するなど診療報酬の知識が十分にある医師でなければなりません。なかなか難しく、人材確保には大変苦労しています。 ----医学的知識については、「学会でスタンダードとなっている診療なのに指導された」などの意見もありました。 「学会では」との指摘には、注意が必要です。学会のガイドラインと現行の診療報酬ルー...