「基本診療料に含まれるコストの積算を示したい」

9月8日、中医協・総会は、2012年度診療報酬改定に向けて、(1)基本診療料、(2)医療と介護の連携、(3)勤務医の負担軽減、を優先して議論を開始することを合意した。必要に応じ、調査や関係する社会保障審議会・担当課などからのヒアリングも含めながら検討を進めていく予定（資料はこちら）。 検証・検討項目一覧は下表の通り。2010年10月から、また2011年6月からを中心に、診療報酬改定結果検証部会、診療報酬調査専門組織などで調査を行う（調査・検討スケジュールはこちら）。 基本診療料については、2010年度改定時に、次回改定へ向けた議論において、初・再診料、外来管理加算、入院基本料、病院における複数科受診、地域特性の考慮などについて検討を行うことを決定していた。診療側、支払側ともに、5-6月に提出した意見書で「優先して議論すべき項目」として掲げていたが、具体的検討内容については双方の意見が対立。診療側が「これまで基本料が何への対価であるかが不明確だったため、財源論に埋没してきた。これらを明らかにした上で、実際のオペレーティングコスト、キャピタルコストについて積み上げの試算を示したい」（安達秀...