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「特定看護師」養成の中心的役割を果たすのは医師- 東京医療保健大学大学院看護学研究科長・草間朋子氏に聞く◆Vol.2

インタビュー 2010年9月28日 (火)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

「講義・実習は国立病院機構の医師が担当する」(山西文子氏)。 ――「特定看護師」(仮称)の教育内容についてお教えください。 草間 日本NP協議会では、「看護師としての実務経験5年以上」を大学院入学の要件にするほか、教育に内容について、(1)最小必要習得単位43単位以上、うち実習は14単位以上、(2)包括的健康アセスメントに関する(Physical Assessment)、臨床薬理に関する科目(Pharmacology)、疾病病態に関する科目(Patho-physiology)を必須科目とする――などの基準も定めています。これは最低基準であり、これを上回る分には問題ないという考えです。 (2)の3科目を必須としたのは、今までの看護教育に欠けていた部分、特に患者の病態に対する的確な予測・診断能力を養うため、医学モデルに基づく科目の教育を系統的に実施する必要があるという考えからです。 ――東京保健医療大学では、「NP・特定看護師(仮称)に必要な7つの能力」を定めています。 草間 第一に求められるのは、「クリティカル領域における看護実践能力」、「状況を総合的に判断(診察・診断)できる能力」、「...