「冤罪」防止に向け、無過失補償と免責制度の導入を◆Vol.11
レポート
2010年9月15日 (水)
橋本佳子(m3.com編集長)
予防接種部会は、2009年12月から13回の議論を重ねた。その多さを指摘する意見も出たが、「稀に見る回数の議論を重ねないと、ここまで来ないのが現実」(座長の加藤達夫・国立成育医療研究センター総長)。 厚生労働省の厚生科学審議会感染分科会予防接種部会の第13回会議が9月14日開催され、「VPD(ワクチンで防げる病気)を知って、子どもを守ろう。」会代表の薗部友良氏(日本赤十字医療センター小児科顧問・元小児科部長)と、東大先端科学研究センター情報文化社会分野客員研究員の手塚洋輔氏へのヒアリングが行われた。 さらに、(1)対象となる疾病・ワクチンのあり方、(2)予防接種に関する評価・検討組織のあり方――についても議論。「先進国でスタンダードな予防接種は、日本でも入れていく」「公費負担の充実」という基本的考え方で一致、米国のACIP(Advisory Committee on Immunization Practices)などのように、予防接種に関する常設委員会の設置を求める声が相次いだ。 予防接種法の制定後、「過誤」回避のため3段階で変遷 薗部氏は、予防接種制度改革の必要性を指摘、「国が、予防...
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