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「医療崩壊の第二の原因は医療者自身」、医師の自覚と協力呼びかけ

レポート 2010年9月21日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

本田宏・済生会栗橋病院副院長、黒川衛・全国医師連盟代表、植山直人・全国医師ユニオン代表の3人の医師が発起人となり、11人の呼びかけ人である医師らで組織する「医療再生フォーラム21」が発足、9月19日に第1回シンポジウムを開催した(シンポジウムの出席者は文末を参照)。 設立目的は、(1)医療再生に不可欠な医師の連帯と運動を創造する、(2)公的医療費と研究教育費の抜本的な増額のための行動を呼びかける、(3)公的視点に立って、医療人の熟議を基に、医療再生に向けた道筋を作っていく――の3点。 黒川氏は、「医療再生フォーラム21」の声明として、「すべての医師・医療従事者、そして国民に呼びかけます~医療崩壊から医療再生へ~」を公表。医療崩壊の第一の原因として医療費抑制策を、第二の原因として、「日本の医療の危機的な状況を最もよく知る立場にありながら、医師は国民に分かりやすく説明し、理解を得る努力をしてこなかった」ことを挙げ、医療者自身が医療の現状と医療再生の道筋を示し、国民の同意を得るという、社会的責任を果たしていく必要性を指摘した。 シンポジウム後の発起人による記者会見。左から、黒川衛・全国医師連...