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「臓器提供施設は現在約480施設」-日本臓器移植ネットワーク医療本部長・小中節子氏に聞く◆Vol.1

インタビュー 2010年10月1日 (金)  聞き手・村山みのり(m3.com編集部)

今年7月の臓器移植法改正後、既に10件の脳死下臓器提供が行われた(2010年9月24日現在)。脳死下臓器移植はどのような体制で行われているのか、臓器提供の意思確認はどのような状況でなされているか、また今後の臓器移植の普及に当たり、医療者が把握しておくべきことは何か。日本臓器移植ネットワーク医療本部長・チーフコーディネーターの小中節子氏にお聞きした(2010年9月16日にインタビュー)。 「1人の患者の臓器提供に関わる医療者は、通常の治療・看護スタッフに加え、脳死判定に医師2人以上と検査技師、摘出は各臓器に医師5人ずつ、移植手術チーム、コーディネーター10人以上、搬送者など」と説明する、小中節子・日本臓器移植ネットワーク医療本部長。 --まず、脳死下臓器提供の大まかな流れをお教えください。 患者が入院し、脳死とされ得る重篤な状態で治療の方法がないと判断された時、臓器提供という選択肢があることを医師から提示する、またはご家族から臓器提供について考えてみたいという申し出があれば、主治医から日本臓器移植ネットワーク(以下「ネットワーク」)に連絡があり、移植コーディネーターが病院にうかがってお話...