「全く理解できず」「コスト分析必要」、診療・支払側が対立

「正直、何を言っているのか分からない。病院経営の観点からみて必要な利益を確保する目的であれば、医療経済実態調査などで把握は可能。個々の診療報酬になぜコストを結び付けて分析するのか、何をしようとしているのかが分からない。また、キャピタルコストは個々の医療機関によって変わるが、それを全部ならして診療報酬に入れるというのか。そもそも今の診療報酬体系は、コストを意識して決めているのではない。モノと技術の分離などの議論には乗れるが、コストを意識するのであれば今の体系を全部変えるというのか。それは1年でできることではない」（白川修二・健康保険組合連合会専務理事） 「根底から変えるとは言っていない。各点数に何が入っているのか、それを明らかにすることが目的だ。キャピタル・コストの部分は大きく、それを把握せずに、いったいどこから捻出するというのか。コスト分析が難しいことは十分に承知しているが、そろそろ実施しないと、国民も納得しないだろう。可視化は必要であり、時間がかかってもお願いしたい」（西澤寛俊・全日本病院協会会長） 「確かに1年では難しく、1回や2回の改定ではできないと思っている。しかし、長年のブラ...