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菅改造内閣で政策立案過程が変化 - 前厚生労働大臣政務官・足立信也氏に聞く◆Vol.2

インタビュー 2010年10月27日 (水)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

「これからは内閣の経験がある政務三役が、“時間的感覚”を持ってやっていくことが必要」(足立信也氏)。 改めて1年間を振り返ると、昨年の政権交代で政務三役になった人は、野党時代に政策調査会の役員や幹事長室の役員を務め、党をまとめたり、政策を決定する過程にかかわっていた人がほとんどだった。だから、政務三役になったら、「自分たちのやることは分かっている」という感じで、進んでいった。 そして振り返って後ろを見ると、全然(民主党側が)付いてきていなかった。どんどん差が広がっていったという状況でした。 ――その一番の要因は何でしょうか。 それは、党と内閣との関係をうまく作り出せなかったこと。しかも、党にいる国会議員の半分近くは、新人か、元議員。(民主党が政権交代する直前の)数年間のことすら理解されていない。物事を変えていくのに、半年でできることもあれば、制度改正のために2年、法改正するために3年かかるものもある。僕らは、それを着実に段取りを踏んでやっているのに気づかない。結果として、党側は、内閣が出す予算、あるいは法律に対して反応するだけになってしまった。これでは、与党になったのに、野党と同じ。 ...