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さらなる医学部の定員増は将来予測との兼ね合い - 前厚生労働大臣政務官・足立信也氏に聞く◆Vol.4

インタビュー 2010年11月4日 (木)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

――それ以外の施策についてお聞きしますが、医師の関心が高いテーマは、医師不足、医学部の定員増の問題です。最近、厚労省は「必要医師数実態調査」を公表しました(『勤務医の不足数は2.4万人、地域差、診療科別の差も、厚労省調査』を参照)。今改定では「勤務医の負担軽減策」も重点項目でしたが、絶対数の増加についてどうお考えでしょうか。 今回、「必要医師数実態調査」を実施したのは、都道府県に実態を認識してもらうためです。この調査の「2万4000人不足」という結果は、現状のこと。 足立信也氏は、「全国で大学院大学を作っていった時に、医学部も本当はそうなるべきだと思っていた」と語る。 この調査で現状が分かれば、都道府県内の過不足が分かる。来年度の概算要求に入れましたが、「地域医療支援センター」を都道府県に設置する。センターで病院間、あるいは診療所との連携を図りながら、過不足を補ってもらう仕組みを作ろうとしている。今でも、国立病院機構、あるいは公立病院などの勤務医が、兼業できることは意外と知られていない。施設の長の了解と、条例があればいい。一人の医師がある地域に週に1日行けば、実働医師数は増える。こうし...