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特定看護師は「新しい職種」か、専門看護師の延長か◆Vol.7

レポート 2010年10月21日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の「チーム医療推進会議」の「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ(WG)」(座長:有賀徹・昭和大学救急医学教授)の第5回会議が、10月20日開催された(資料は厚労省のホームページに掲載)。 前回に続き、「看護業務実態調査」の分析のほか、「特定看護師(仮称)養成調査試行事業」の例として、大阪府立大学大学院看護学研究科が、「がん看護領域における特定看護師(仮称)」の養成を、大分県立看護科学大学が「老年領域の特定看護師(仮称)」の養成の現状をそれぞれ紹介。 大阪府立大学のカリキュラムは、専門看護師の養成カリキュラムをベースに、同試行事業への参加を機に追加したもの。これに対し、大分県立看護科学大学は2008年4月のスタート当初から「特定看護師(仮称)」の養成を想定してカリキュラムを作成しているため、講義、演習、実習、さらにはこれらの評価の仕方まで体系立っており、両者の違いが明確になった。 一連の議論を受け、「看護業務実態調査」の主任研究者である防衛医科大学校心臓血管外科教授の前原正明氏は、「大分県立看護科学大学では、医学モデルに重点が置かれている。大阪府立大学について...