医療保険制度改革案、日医が11月公表を予定

臨時代議員会には、計357人の代議員中、350人が出席。午前9時半から、午後4時半すぎまで行われ、決算報告などのほか、7つのブロック代表質問、15の個人質問が行われた。 10月24日の第123回日本医師会臨時代議員会で中川俊男・副会長は、高齢者医療制度について、「我々は、高齢者医療制度を見直すだけでなく、若者も含めた全世代の医療保険制度を一体的に改革し、再構築する必要があるという結論に達した。すべての世代が同じ医療を受けられる制度、支払い能力に応じた公平な負担を基本理念として、段階的に改革を進め、最終的には2025年以降に、公的医療保険制度を全国一本化することを目指している」と述べ、日医の新たな医療制度改革案を来月にも公表することを明らかにした。 改革案は、「国民の安心を約束する医療保険制度」（仮称）で、常任理事間での議論を経て、先週理事にも説明。改革の基本方針と道筋、公的医療保険の給付範囲、診療報酬体系、医療費水準、患者一部負担割合、財源のあり方などにも言及した内容で、あるべき姿だけでなく、国民の理解が得られるよう、想定される課題についても一つひとつ検討を重ねた上でまとめたとした。 ...