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指導・監査問題に質問が集中、日医臨時代議員会

レポート 2010年10月25日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

10月24日の第123回日本医師会臨時代議員会は、7つのブロック代表質問、15の個人質問について、それぞれ担当役員が回答する形で展開されたが、一番活発な質疑応答が行われたのが、保険診療の指導・監査の問題だ。 原中勝征会長は、「指導・監査が経済的な理由から行われていることは明白。過去には自殺者も出たため、立会人を置くようになったが、最近は立会人の医師があまり発言できない。立会人には、医師に問題がない時は堂々と弁護士役を務めてもらいたい。また社会保険事務局が指導・監査を担当していた時代は、医師会はいろいろな話ができた。しかし、地方厚生局に移管されて以降、自分たちの権力を保持するためか、この関係が変わってきた。9月に指導官が収賄容疑で逮捕されたのを機に厚生労働省が検討を開始し、指導大綱・監査要綱を見直す動きがあるが、彼らの権力が強くなることは困る。経済から医療の視点に変えるように働きかけている」を説明した。 さらに原中氏は、集団的個別指導がレセプト点数の上位8%を対象にしていることについて、「問題だと考えている」とし、指導大綱・監査要綱の問題点を探るため、今夏に各都道府県医師会に調査を実施、...