明細書発行義務化、「自宅に持ち帰ったか」、患者に調査

中医協総会が11月10日開催され、2010年度診療報酬改定のうち、（1）救急医療等の充実・強化のための見直し、（2）外来管理加算の要件見直しおよび地域医療貢献加算、（3）明細書発行原則義務化――に関する検証調査の項目について議論、おおむね了承が得られた（資料は、厚労省のホームページに掲載）。10日の議論を踏まえて修正、次回総会に諮り、調査項目を決定する。 各調査とも、医療機関と患者を対象に実施、各点数の算定状況に加えて、各医療機関での対応の仕方、さらには患者の意識調査・啓発を兼ねた内容になっているのが特徴だ。例えば、医療機関に対しては、外来管理加算では、「5分要件」の廃止などの変更があったが、「患者への分かりやすい説明をこれまで以上に心がけるようになったか」など診療への影響を聞くと同時に、外来管理加算を算定していない場合にその理由なども聞く内容になっている。また地域医療貢献加算については、「時間外の対応方法」なども調査する。 一方で、患者への調査では、例えば救急医療については、受診した医療機関を選んだ理由や、「小児救急電話相談（#8000）」を知っているかを尋ねたり、明細書発行について...