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地域医療支援センターに疑問符、政策コンテスト

レポート 2010年11月12日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

政府の「元気な日本復活特別枠に関する評価会議」(議長:玄葉光一郎・評価会議担当大臣)は11月12日、2011年度予算の「特別枠」に関する「政策コンテスト」の厚生労働省への公開ヒアリングを行った。同会議は、各省庁へのヒアリングを終えた後、11月下旬から12月初めをメドに各要望の優先順位を付ける。 厚労省の9項目の要望のうち、最も問題視されたのが、「地域医療確保推進事業」(62億円)。医師派遣を行う地域医療支援センター(仮称)の運営経費(17億円)、臨床研修指導医確保事業(29億円)、チーム医療実証事業(16億円)の3事業から成るが、中でも地域医療支援センター(仮称)に質疑の大半が費やされた。 政策コンテストの公開ヒアリングには、多数のメディアが取材に訪れ、インターネットでも中継された。 岡本充功・厚生労働大臣政務官は、医師不足対策には、医師の地域偏在解消や病院勤務医の負担軽減などが必要であり、地域医療支援センター(仮称)は、医師の(1)高度・専門医療への志向、(2)都市部の病院に戻れなくなるのではないかとの不安――を解消し、地域への医師派遣などを通じて問題解決に当たるための、「コントロー...