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メディカル・イノベーション室を新設へ、「学・産・官」で構成

レポート 2010年11月15日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

11月14日に開催された、医師をはじめ医療従事者や医療関係の学者などで組織する「現場からの医療改革推進協議会」の第5回シンポジウムで、鈴木寛・文部科学副大臣は、「メディカル・イノベーション室」(仮称)を設置することを明らかにした。政府の11月8日の第4回新成長戦略実現会議で、同会議の分科会として、仙谷由人・内閣官房長官を議長とする「医療イノベーション会議」の設置が決定しており(資料は、同会議のホームページに掲載)、同室はその実働部隊の位置付けになると想定される。トップは研究者とし、産業界、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の職員などから構成する予定だという。 「科学技術政策のポートフォリオを考える人材の養成が必要」と強調する鈴木・文科副大臣。 シンポジウムでは、日本における新薬のシーズの研究開発から臨床応用に至るまでが統合的、戦略的に実施されていないことなどが問題視された。これを受けて、鈴木副大臣は、「縦割り行政が悪いのではなく、全体を統括する設計・管理事務所がないままに、建築工事や内装工事をやり、突然、設計変更があるような状況。設計事務所や管理事務所を作らなければいけない。そのために...