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「若者よ、世界に向かって大志を抱け」、大木・慈恵医大教授

レポート 2010年12月3日 (金)  橋本佳子(m3.com編集部)

11月23日に開催された、第72回日本臨床外科学会総会の総会特別企画「グローバルに活躍する外科医からのメッセージ」で、下記のスライドを提示し、自らの足跡を紹介しながら、「若者よ、世界に向かって大志を抱け~血管ステント臨床開発の経験から」とのテーマで講演したのは、東京慈恵会医科大学外科学講座統括責任者・血管外科教授の大木隆生氏。 「私は、イチローの5年くらい先を行っている。イチローは10年連続200本安打を打ち、高収入を得ているが、一銭にもならないWBC(ワールドベースボールクラシック)で、(2009年に日本代表として出場し)ヒットを打った方がはるかにうれしそうな笑顔をしていた。僕は彼よりも早く浮ついたものを捨て、自分に何が必要かに気づき、今、ここで清貧の生活を送っている」 「己の経験・技術・研究成果で人の命を救えることが、外科医療の"トキメキ"であり、何物にも代えがたい」と語る大木隆生氏(写真および掲載スライド提供:大木氏)。 こう語り、参加者の笑いを誘いながら講演を始めた大木氏は、米国で12年間活躍した後、2006年にアルバート・アインシュタイン医科大学外科教授を辞め、母校の教授に就...