1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 特定看護師、厚労省のシナリオ通りに議論進まず◆Vol.12

特定看護師、厚労省のシナリオ通りに議論進まず◆Vol.12

レポート 2010年12月6日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の「チーム医療推進会議」の「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ(WG)」(座長:有賀徹・昭和大学救急医学教授)の第8 回会議が12月6日開催された。同省は、「特定看護師(仮称)養成調査試行事業」に関する過去4回のヒアリングを踏まえ、特定看護師(仮称)の活躍の場面、期待される役割、必要な能力、到達目標、修得を目指す医行為、履修対象者の要件、教育・研修内容、実習、指導体制、教育方法の工夫、評価という視点から整理した資料を提示したものの、議論の進め方自体で紛糾、具体的な検討には至らなかった。 有賀座長は、委員の意見を踏まえ、「フェーズに分けて議論していくのはどうか」と厚労省に提案し、議論を終えた。「フェーズ」とは、急性期、慢性期、在宅医療などの意味。看護師の業務拡大を検討するため実施された「看護業務実態調査」(『医師の方が「看護師の業務拡大」に積極的』を参照)の203項目を、急性期、慢性期、在宅医療などのフェーズ別に、「A、B、C」の3段階に整理することを、有賀座長は求めた。「A」は、実施するには一定の教育・研修が必要な行為(特定看護師(仮称)など新たな枠組みが必...