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後発医薬品の使用、今改定以降も「頭打ち」

レポート 2010年12月8日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

12月8日、中医協・診療報酬改定結果検証部会が開催され、「後発医薬品使用状況調査」の速報が公表された。2010年9月から10月にかけて、保険薬局(1500施設、有効回答率58.0%)、診療所(2000施設、33.1%)、病院(1500施設、38.3%)、医師(調査対象病院勤務の医師、各施設当たり2人、計708人が回答)、患者(保険薬局に来局した患者、各薬局当たり最大4人、計1788人が回答)を対象に実施した。 12月8日の診療報酬改定結果検証部会に報告されたのは速報値であり、今後、分析結果を加え、本報告としてまとめる。 保険薬局における、後発医薬品の調剤率は、2010年8月時点で処方せんベースで45.9%、前年同期の41.1%よりも増加しているものの、数量ベースで見ると今年3月時点で21.0%、8月でも22.8%(図表10、厚労省のホームページに掲載している資料番号、以下同じ)。今年4月の診療報酬改定では「後発医薬品調剤体制加算」の体系を見直すなど、後発医薬品の使用促進策が講じられたが、調剤率は「頭打ち」の状態であることが示された。 また2008年改定から処方せんの様式が変更され、「後...