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慢性疾患への処方「8週以上」が8割、日医が長期処方実態調査

レポート 2010年12月9日 (木)  村山みのり(m3.com編集部)

「今回の調査結果は反省材料。処方医も、医師の良心において、どうするか検討することが必要だ」と語る、高杉敬久・常任理事。 日本医師会は12月8日、定例記者会見において、「長期処方についてのアンケート調査」結果を発表、「現在、最も多い処方期間が『5週以上』であるという医師が約3割、さらに慢性疾患等の患者に限れば、最も多い処方期間が『8週以上』であるという医師がほぼ半数に上り、数処方期間が長期化している」と報告した。 *病状が安定していて定期的に通院している患者(生活習慣病、甲状腺機能低下症、更年期障害など) 同調査は、慢性疾患等の患者に対する処方日数、比較的長期の処方の対象疾患・処方理由・問題事例などを聞いたもの。北海道、茨城県、群馬県、千葉県、広島県、福岡県において、パイロットスタディとして実施した。回答者は、6道県医師会の協力を得て任意に抽出した病院の医師2820人(99施設、うち大学病院5施設)および日本医師会員から無作為で5分の1抽出した診療所医師1395人(1389施設)、計4215人。調査期間は2010年9月30日-11月5日。 回答では、患者全体のうち、最も多い処方期間が「5...