果たして医学部新設なるか、文科省で議論スタート◆Vol.1
レポート
2010年12月23日 (木)
橋本佳子(m3.com編集長)
文部科学省は「今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会」を設置、12月22日に第1回会議を開催した(設置要綱は同省のホームページに掲載)。委員は大学、医療関係団体の代表のほか、民間有識者など計20人。座長には安西祐一郎・慶應義塾学事顧問、副座長には、栗原敏・日本私立医科大学協会副会長(東京慈恵会医科大学理事長・学長)と浜口道成・名古屋大学総長が就任した。 民主党は2009年の衆院選のマニフェストで「医師養成数1.5倍」を掲げ、政権誕生以来、文部科学副大臣を務めている鈴木寛氏は、かねてから「医学部新設」の必要性を指摘していた(『「医学部の新設」が民主党政権の公約 - 鈴木寛・文部科学副大臣に聞く』を参照)。「2010年4月以降、検討の場を設ける」としていたが、半年以上遅れでようやく設置した格好だ。 会議の冒頭、鈴木寛・文部科学副大臣は、地域医療とライフ・イノベーションを担う人材養成の必要性を指摘。 会議の冒頭、鈴木副大臣は、以下のように挨拶した。 「医師の養成の問題は、国政上、最大の関心事。先の参院選、昨年の衆院選でも国民的な議論になった。地域医療の崩壊に対応するために文科省として、...
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