女性の生涯にわたる健康への奉仕目指す - 日本産科婦人科学会理事長・吉村泰典氏に聞く◆Vol.1
インタビュー
2011年1月6日 (木)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
2008年に作成した「産婦人科診療ガイドライン―産科編2008」は、日常診療で遭遇する幅広いテーマを扱ったユニークなガイドライン。日本産科婦人科学会理事長の吉村泰典氏は、「産科医療のバイブル」と位置づける。2011年には本ガイドラインを改訂するほか、「婦人科外来編」を作成、標準医療の確立、その質の向上を目指す。 “産科医療の危機”はいまだ続くが、若手医師・医学生向けの「サマースクール」など、学会としての様々な取り組み、さらには「ここ数年、国、社会は産婦人科にサポーティブになってきた」(吉村氏)こともあり、産婦人科を目指す医師は増加傾向にある。 しかし、「これに甘んじてはいけない」とクギを刺す吉村氏は、「自律性と翼成」が2011年の学会活動のキーワードだと言う(2010年12月14日にインタビュー、計3回の連載)。 「女性の生涯にわたる健康に奉仕するのが産婦人科医の役割」と語る、吉村泰典氏。 ――2011年の学術面でのトピックスの一つは、ガイドラインの改訂でしょうか。 学会では、既にガイドラインを二つ作成しています。一つは、日本産婦人科医会と作成した「産婦人科診療ガイドライン―産科編20...
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