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専門医評価に「技能」、内科系でも論点に - 日本呼吸器学会理事長・永井厚志氏に聞く◆Vol.2

インタビュー 2011年1月17日 (月)  聞き手・まとめ:星良孝(m3.com編集部)

「専門医の認定に技能をテストしたい」と語る永井厚志氏 ──2011年は、専門医育成の課題は何でしょうか。 泌尿器の分野が典型的だと思いますが、専門医取得の判定の際に技能を実践させる学会もあるでしょう。そうした実践を重んじる学会は、日本で意外と少ない。内科系はいずれも同様だと思いますが、筆記試験を課すのみで、技能をテストすることはありません。 学会が医師を専門医として認定する際に、学会は何を保証しているのか。そうした問題です。果たして知識を保障しているのか、あるいは技能を保証しているのか。外科の分野であれば、技術を保証する仕組みがあります。今後、本当の差別化のためには、実践面をテストすることも必要だという声が出てくる可能性はあります。どれだけ技能面のトレーニングを積んでいるかを見る。2011年以降、議論の対象になるのではないでしょうか。 ──胸部X線の写真を読むなど、必須の技能がいろいろあります。 ええ。吸器科の技能は広い場面で必要になります。 ──日本呼吸器学会として、専門技能の向上に何か施策を打つのですか。 も...