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厚労省に「監察本部」設置、不祥事発生時の検証を担当

レポート 2011年1月19日 (水)  村山みのり(m3.com編集部)

厚生労働省は1月19日、職員の重大な不祥事が発生した場合に迅速な事案検証・再発防止の検討を行う「厚生労働省監察本部」を設置し、初会合を行った。本部長は細川律夫・厚生労働大臣が務める(監察本部員・専門員名簿は文末参照)。 監察本部の設置は、2010年9月に、コンタクトレンズに関連した診療報酬の扱いを巡る贈収賄事件により、元厚労省保険局医療課・医療指導監査室特別医療指導監査官が逮捕、12月に懲戒免職された事件を受けて設置された「保険医療機関等に対する指導・監査の検証及び再発防止に関する検討チーム」が、12月に取りまとめた報告書に基づくもの。同報告書では、不正行為が行われていたのを事前に察知・防止できなかった原因として、指導・監査を担当する職員の育成が不十分であったこと、省内の迅速な報告などのガバナンスの欠如、内部監察組織の不存在、本省・地方厚生(支)局の役割分担が不明確であること、などを指摘。この解決のため、内部監察体制や内部通報体制の整備・拡充、指導・監査の実施体制整備、事務処理の標準化・統一化、指導監査のあり方の見直しなどを2011年度中に実施すべきであるとした。 冒頭挨拶を述べる細川...