日医、医師養成制度の改革案発表、「医学教養」導入など提案
レポート
2011年1月20日 (木)
村山みのり(m3.com編集部)
日本医師会は、1月19日の定例記者会見で、医師養成制度の改革案「医師養成についての日本医師会の提案--医学部教育と初期臨床研修制度の見直し(案)」を発表した。これまでのグランドデザイン、委員会報告、日医総研の調査などを基に行ってきた検討を取りまとめたもので、教養課程の見直し、臨床実習参加における資格試験の導入、卒業大学の所在都道府県における初期臨床研修などが盛り込まれている。 中川俊男・副会長 中川俊男・副会長は、一般教養科目を見直し、より質の高い医学教育を行うことにより、4年生終了時点でも必要な医学的知識を習得するレベルに達することが可能であると説明。また、出身大学所在都道府県で初期臨床研修を受けることを原則化する仕組みについても、「医学部入学から8年間をかけて、地域全体で医師を育成する体制とすることが重要。一部の地域では現行制度のままで良いという意見もあるが、大部分の地域では医師の偏在で非常に苦労しており、この提案は理解・同意を得られると考えている」とした。「今後、病院団体、全国医学部長・病院長会議などにも広く意見をいただき、最終的に医療界全体で作った改革案という形にしたい」(中川...
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