専門医認定、率先して厳しく - 日本麻酔科学会理事長・森田潔氏に聞く◆Vol.2

「専門医認定のあり方を検証中」と森田潔氏は言う。 ──2011年、専門医制度はどのように運用されますか。 日本麻酔科学会では、「認定医」「専門医」「指導医」と3つの区分をしています。専門医は1万1000人のうち6000人を占めています。 今は、専門医認定のあり方について、本当にこれでいいのかをまさに考えているところです。「本来の専門医」「本来の指導医」はどういうものか、検討し直すのです。ちょうど、学会の中で審議してもらっているところです。専門医、指導医はこういうものだと、決めたいのです。 実際、「この程度で専門医か」と問われる場面もあります。専門医の認定には実技も取り入れていますし、5年ごとに更新していますが、麻酔は死に直結するので、評価は厳しくあるべきです。技術を問い直す必要はあるでしょう。従来は、年数が経てば取れるという側面があったことは否めません。 日本専門医制評価・認定機構が専門医の基準について取りまとめる方向です。日本麻酔科学会としては、率先して専門医...