医療ツーリズム「反対」は34都道府県医師会、日医調査

日本医師会は、1月26日の定例記者会見において、47の都道府県医師会を対象に行った調査『各都道府県における医療ツーリズムの動向』（2010年11-12月実施）の結果を発表した。これによると、医療ツーリズムに向けて、「具体的な動きあり」とした回答は22医師会、「漠然とした動きあり」8医師会、「不明・なし」17医師会だった。また、医療ツーリズムに対するコメントとして、「明確に反対」は28医師会、「どちらかと言うと反対」6医師会、「中立」7医師会で、「賛成」とした回答はゼロだった。なお、6医師会は「コメントなし」だった。 実施の動きとして挙げられた例は、「2010年4月15-18日、福島県観光交流課が、PET検診と観光を一体化した医療観光ツアーの提案を行い、中国人富裕層の誘客を促進するため、中国の関係者を招待しＰＲを実施」（福島県）、「亀田総合病院他、3医療機関で外国人の受診等の受入を日常的に行なっている」（千葉県）、「大阪市主宰による『大阪国際医療ツーリズム研究会』が発足。特に中国等の富裕層をターゲットとした医療ツーリズム推進を通じた滞在型観光客の増加と関連産業の活性化促進を目的」（大阪府...