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「肝腎要」の臓器にやりがい - 日本透析医学会理事長・秋澤忠男氏に聞く◆Vol.3

インタビュー 2011年1月27日 (木)  聞き手・まとめ:星良孝(m3.com編集部)

「透析医学は肝腎要の学問」と話す秋澤忠男氏。 ──2011年、若手の医師に期待することは何でしょう。 「肝腎要」の臓器である腎臓は大変やりがいのある分野です。腎臓の病の末期像「尿毒症」は全身疾患で、尿毒症の病態の理解と治療は全身の臓器を知る、という意味からです。透析医療があることで、肝腎要の臓器がだめになっても生きていくことが可能になりました。しかし、現在の透析医療はまだまだ不十分で、健常人と同じように社会復帰させ、予後を向上させるには多くの課題があります。我々透析医はその課題を克服するのに使命感を持って取り組んでいます。 透析医療のように、一人の患者さんと長く付き合うのは大変であり、気苦労でもあります。そうした中でも、10年、20年と付き合い、お見送りすることもありますが、立派に社会復帰をされたり、若い患者さんですと、結婚し、子どもを作って成長していったりするのを目の当たりにすることもできます。いわば人生の仲間としてサポートをできる、そういった意味では楽しい医...