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「医師の需要予測をすべきでなかった」、長谷川・日医大教授◆Vol.2

レポート 2011年1月29日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

文部科学省の「今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会」の第2回会議が1月28日開催され、長谷川敏彦・日本医科大学管理学教授、本田宏・済生会栗橋病院副院長、堺常雄・日本病院会会長の3人へのヒアリングが行われた。 2006年の厚生労働省の「医師の需給に関する検討会」における医師の需給予測を実施したのが長谷川氏。同氏は、「医師の重要予測をすべきではなかった」と反省の弁を述べながらも、医学部定員増の要否については言及せず、「短期的現象にとらわれて、長期的課題を解決するのは危険」とコメント。 これに対し、定員増を強く打ち出したのが、本田氏。「30年以上続く医師過剰の脅しに負けることなく、患者の権利を最優先し、医師を増員すべき」を訴えた。堺氏も医師の絶対数の不足があるとし、メディカルスクールの創設を検討すべきだとした。 3人のヒアリング後のディスカッションでは、前回と同様(『果たして医学部新設なるか、文科省で議論スタート』を参照)、中川俊男・日本医師会副会長、黒岩義之・全国医学部長病院長会議会長らが医学部定員増・新設に慎重姿勢を、一方で、今井浩三・東京大学医科学研究所附属病院長らが医学部定員...