1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. チーム医療はDPC病院の経営改善のツール◆Vol.16

チーム医療はDPC病院の経営改善のツール◆Vol.16

レポート 2011年1月29日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の「チーム医療推進会議」の「チーム医療推進方策検討ワーキンググループ(WG)」(座長:山口徹・虎の門病院院長)の第5回会議が1月28日開催され、2人の委員へのヒアリングのほか、チーム医療のガイドライン作成に向けたプレゼンテーションが行われた。 ガイドラインは「チーム医療の事例集」を想定している。近森正幸・近森病院院長は、急性期病棟における「栄養サポートチーム」の例を、栗原正紀・長崎リハビリテーション病院理事長が「回復期リハビリ病棟における病棟専従チーム」の例を紹介。 両者のプレゼンテーションに対し、相次いだのが経営面での質問だ。例えば、近森病院では、管理栄養士を病棟配置、栄養障害の状態にある患者などに対し、24時間(夜間は必要に応じて呼び出し)、365日(休祝日出勤)対応できる体制にしている。長崎リハビリテーション病院では、回復期リハビリ病棟1病棟の専従職員は77人であるなど、手厚い人員配置がチーム医療の前提になっているからだ。 近森氏は「10年前は100床当たりの職員数は150人だったが、今は250人。しかし、人件費比率は40-45%の範囲内に収まっている」と十分に経営は成...