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最大の課題は外科症例データベースの構築 - 日本外科学会理事長・里見進氏に聞く◆Vol.1

インタビュー 2011年2月1日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

外科系の10学会では今年1月から、National Clinical Database (NCD)の登録を開始した。学会横断的なデータべースの構築という壮大計画を主導した一人が、日本外科学会理事長・里見進氏。「外科医自身、ひいては日本全体の医療レベルの向上につながる上、いろいろな意味で世の中に役に立つデータベースになる」と語る里見氏。 日本専門医制認定・評価機構の副理事長も務める里見氏は、専門医制度の確立も今年の課題だとする。勤務環境の厳しさで外科医の志望者不足にも直面するなど、難しい舵取りを求められている里見氏に、今年の抱負などをお聞きした(2011年1月17日にインタビュー。計2回の連載)。 「確かにNCDの入力は大変だが、そのメリットが見えてくれば皆の納得が得られるだろう」と語る里見進氏。 ――日本外科学会をはじめ、外科系の10学会で、今年1月から外科症例のデータベース、National Clinical Database (NCD)の登録事業を開始しています(詳細はNCDのサイトを参照)。現場の先生方にはデータ入力の負担も大きいとお聞きしていますが、NCDの狙いなどをお教えくだ...