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医師人生の1年は救急で研さんを - 日本救急医学会代表理事・杉本壽氏に聞く◆Vol.3

インタビュー 2011年2月10日 (木)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

杉本壽氏は、「仕事上でうれしかったことは、幾つか自分で方法論を作り、今まで助からなかった患者さんが助かるようになったこと」と言う。 ――今、救急を目指す人は増えているのでしょうか。 臨床研修が義務化されて減りましたが、最近はようやく増えていると思います。臨床研修における救急も、もう少ししっかり教えていかないとダメですね。臨床研修で救急を必修化するなら、1年間救急をやらせる方がいい。それで自信を持ってもらう。今、日本で働いている医師、ある年齢以上の医師は、ひやひやしながら、毎日やっていると思います。要するに地雷原がある。地雷を踏んでしまったら、それでおしまい。踏まないことを願っているだけです。地雷に遭遇したら、何をしたらいいか分からない人がほとんどです、例えば、薬一つ飲んで、アナフィラキシーショックを起した場合、それに対応できる人がどれだけいるか。 ――それはある年齢以上の先生方。 そうだと思います。そうしたトレーニングをせず、やっていないから。循環器だったら、循...