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医師不足解消のため「地域枠の積極的活用を」

レポート 2011年2月14日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

2月14日に開催された2010年度国公私立大学医学部長・医学部付属病院長会議で、文部科学省高等教育局医学教育課長の新木一弘氏は、「医学教育をめぐる諸問題」について説明、近年増加している大学医学部の「地域枠」について評価、「地域枠が(一学年)30人、40人を超す大学も出てきている。(地域枠の拡充が)が学力低下につながると懸念する声もあるが、少なくても現時点では悪影響は聞かれない。また医学部入試の成績と医師としての能力は関係しないという声もあり、地域枠を積極的に活用してもらいたい」と求めた(厚労省の説明は、『外国人医師による教授・研究への従事も検討』を参照)。 ただ一方で、新木氏は、研究医の減少も問題視、「理念やミッションは、大学によって異なる。医療・医学について広い視点から分析して、各大学が今後の進むべき道を検討して自らの理念やミッションを持つことが重要」とコメントした。 注目される今後の医学部の定員や新設については、新木氏、さらには会議の冒頭で挨拶した文科省高等教育局長の磯田文雄氏ともに、同省の「今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会」で検討しているとし、具体的な言及はなかった(...