1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「特定看護師」の試行は「見切り発車」との批判も◆Vol.18

「特定看護師」の試行は「見切り発車」との批判も◆Vol.18

レポート 2011年2月25日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

2月25日に開催された、厚生労働省の「チーム医療推進会議」(座長:永井良三・東京大学大学院医学研究科教授)の第5回会議で、日本医師会常任理事の藤川謙二氏は、2011年度から実施予定の「特定看護師(仮称)業務試行事業」の実施について、「特定看護師(仮称)を認めるかどうかも決めていない段階。にもかかわらず、2011年4月からの試行事業を想定して3月から実施施設の募集を開始するのは、『見切り発車』だ」と批判した。 「特定看護師(仮称)業務試行事業」は、2010年度に看護系大学院などで実施している「特定看護師(仮称)養成調査試行事業」の実施課程を修了した看護師が、医療の現場に出て、「特定の医行為」をどこまで実施できるかなどについて、医療機関を指定して行う事業。3月1日から3月31日まで業務試行事業の実施施設の申請を受け付け(4月以降の追加申請も予定)、4月以降に同事業を開始するスケジュールが予定されている。 座長の永井良三・東京大学大学院医学研究科教授。 藤川氏は、「チーム医療推進会議」の下部組織である、「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ」(座長:有賀徹・昭和大学救急医学教...