「殴ってでも薬飲ませろ」、医師の言葉への苦情を検討
レポート
2011年2月25日 (金)
村山みのり(m3.com編集部)
2月25日、日本医師会はシンポジウム「会員の倫理・資質向上をめざして--患者の苦情情報に基づく倫理問題の検討」を開催した。都道府県医師会において、患者から寄せられる苦情・相談の事例や対応状況、苦慮した事例などについて、情報交換を行い、医療現場でどのような問題が現場で起きているかを共有・検討することを目的としたもの。東京都・愛知県・滋賀県・福岡県医師会が、それぞれの取り組みについて発表し、その内容を踏まえて総合討論を行った。 総合討論において、弁護士の畔柳達雄・日本医師会参与は、過去20年以上にわたる医道審議会による処分者の処分理由を踏まえ、「プロフェッショナル団体は、その団体の一員として不適切であると考えられる人物は排除する仕組みを持つべき。そのため、現在の制度を見直す必要があるのではないか」と問題提起。 これに対し、会場からは、「医療技術・能力がないために患者に迷惑・被害を与える可能性がある問題と、医師・人間としての倫理は別問題として考えるべき。前者は不足している勉強をするか、無理な内容は他の医師にお願いするなどの対応となる。しかし、後者について、医師集団として教育すべきか、更生する...
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