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カンボジアに日本の「ハブ」を作る- 医療法人KNI理事長・北原茂実氏に聞く◆Vol.2

インタビュー 2011年3月11日 (金)  聞き手・まとめ;橋本佳子(m3.com編集長)

――カンボジアが、医療、社会の諸問題解決のモデルになるのはなぜでしょうか。 私がカンボジアに作ろうとしているのは、「ザ・ジャパン」。つまり、日本の「ハブ」。医療と教育を中核として、理想的な街、理想的なシステムの構築を目指す。 この5月くらいに、プノンペンで関係者が出席するセミナーを開催する予定だという。 日本人が一番苦手としているのは、システムとして物を考えること。これができないと、「医療が、社会が」という前に、日本が崩壊してしまう。 海外の人から見れば、日本を救う方法は三つある。一つは、移民を受け入れる、要するに市場を拡張する。もう一つは、出生数を増やし、人口を増加させる。最後は生活水準を落とす。これらは先進諸国が皆直面している問題であり、ドイツでは、トルコ系の移民が人口の30%くらいを占めている。有名な教会のある街に、ものすごく高いモスクができている。そうなると、社会にはいろいろな摩擦が生まれる。日本は、移民の受け入れに、いろいろな面で向かず、消極的。出生数の回復も難しい。 しかし、私はこの国が生き延びる方法はあると思っている。それは「一億、総ユダヤ化」。企業も、若い人も海外に出る...