医療用緊急車両にガソリンを優先的に供給、茨城県医師会
スペシャル企画
2011年3月16日 (水)
橋本佳子(m3.com編集長)
茨城県医師会は3月15日、「茨城県医師会長認定医療用緊急車両」の証明書を発行、会員に送付した。震災以降、ガソリン不足で業務にも支障を来している状況を改善するための対応。対象は、会員医療機関1435施設(病院181施設、診療所1254施設)で、各施設1台分ずつ。この証明書を提示すれば、茨城県下の12のガソリンスタンドで、優先的に給油を受けられる。期限は2011年3月31日まで。 同医師会が、茨城県石油商業組合石油業協同組合と話し合ったのは、3月15日のこと。両者の合意が得られ、医師会で証明書を印刷、会長印を押し、同日付で郵送した。速達で郵送したものの、郵便事情が悪いため、各医療機関への到着は2、3日くらいかかるとのこと。 ガソリン不足は被災地域も含め、東日本全域に広がっている(『「危機的状況になる」、ガソリンの供給改善が急務』、『助かる命も助からない、ガソリン不足が致命傷』を参照)。マイカー通勤する職員も多く、各施設1台では必ずしも十分ではないが、緊急の事態に備えた対応として注目される取り組みと言える。 そのほか、茨城県医師会では、救急告示病院の被害状況や透析医療機関の一覧などもホームペ...
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