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被災地の糖尿病患者、投薬量、外傷に注意

スペシャル企画 2011年3月17日 (木)  伊藤淳(m3.com編集部)

「現場で軽作業をするときは、低血糖に注意」、「SU剤を使用している患者は、食事が半分なら薬も半量から1/3量に大雑把に調節」、「いつもの薬がないか足りない場合、高血糖になる可能性があるため、水分をできるだけ摂取」、「1日の終わりに足をチェック」。 3月17日、日本糖尿病協会は、糖尿病患者の避難生活において注意すべきポイントをQ&A;形式でまとめ、ホームページ上で公表した(詳しくはこちら)。糖尿病患者では、薬剤や食料の不足が直に低血糖や高血糖などの身体の危機を招きかねない。また、小さな外傷が潰瘍や壊疽につながる「易感染性」も問題となる。 SU剤、速効型インスリン分泌促進剤は用量に注意 SU剤(商品名:オイグルコン、ダオニール、アマリール、グリミクロンなど)は24時間作用が持続するため、食事が摂れない時は低血糖に注意が必要。大雑把に「食事量が半分なら薬も半量から1/3量」と調節することを求めている。避難所では低血糖への対応が難しいことも考えられるため、薬は若干少なめにすることも推奨している。 病歴の長い糖尿病患者では、休薬すると高血糖を招く可能性があり、自覚症状である「口の渇き」などに注意...