診療所看護師と家族でチーム編成、避難所で救援活動
スペシャル企画
2011年3月23日 (水)
天野教之(天野医院院長、埼玉県和光市)
現実とは思えないようなテレビでの津波の映像を暖かい部屋で眺めているだけで、実際に何もできないもどかしさが募る。そんな折に日本医師会災害医療チーム(JMAT)参加登録の案内が、埼玉県和光市の朝霞地区医師会から3月16日に届いた。私は1993年に開業して資格更新が不能になったが、もともと日本麻酔科学会、日本救急医学会、日本集中治療医学会のそれぞれの専門医資格を有していた。しかし、開業してからは大きな外傷などの治療経験がない。そんな私では足手まといになるのではないだろうかと思い、手を挙げるべきかどうか迷ったが、もしかしたら役に立つかも知れないと思い手を挙げた。 3月17日は前から予定していた観劇に出かけた。しかし、嘆き悲しんでいる人が多数いることが頭を離れず、楽しむことができない。帰宅して日本医師会ホームページでJMATについて調べた。いろいろ考えているうちに私もすぐにでも支援活動ができるのではないかと考えた。その理由は、下記の通りである。 1.今回の震災は津波被害であること。 →救助された方、避難している方は、ほとんど内科的疾患であると予測。少人数編成で医師一人である程度のことはできると思...
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