JMAT活動に従事して、反省点と良かった点とは
スペシャル企画
2011年3月24日 (木)
天野教之(天野医院院長、埼玉県和光市)
私は3月19日から21日まで宮城県女川町に行き、救援活動を行った(『診療所看護師と家族でチーム編成、避難所で救援活動』を参照)。まだ十分に総括できていないが、なるべく早く情報提供した方が良いと思われるので、現時点での私の活動の総括をしておきたい。 反省点 1.支援検討開始してから約36時間後には出発。準備不足は否めない。 2.通常の診療体制ではない救護診療の体制については、ほとんど知識はなかったが、ネットである程度必要な知識を得られ、万全とは言えないものの、ほぼ十分な体制を組めた。 3.とにかく時間がなかったため救護診療のノウハウ等について学ぶだけで精いっぱいであり、被災地の情報入手が不足していた。そのために交通で非常な難儀をしてしまった。 4.自分でできる診療範囲を想定し、被災者の状況を想定して薬剤等の選択を行い準備していったが、初日に交通に難儀したため、薬剤をそのまま救護所に渡してしまった。これはとても残念なことで、自分が活動している時間は自分で薬剤を管理していれば良かった。「持っていった薬を使えていれば」と、何度思ったことか……。 5.被災者の話を聞いてあげることに時間をかけすぎ...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。