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「まず足元を固めた後、救援活動へ」、中野区医師会

スペシャル企画 2011年3月24日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京都中野区医師会長の韋晴明氏は、医療系メーリングリスト、インターネットで自分で震災情報を収集し、対応に当たった。 「震災後の最初の1週間は、まず自分たちの足元を固めることが先決だった。医師が不安な状態になれば、その不安は患者に及ぶからだ。その後、2週目以降は、周囲を見渡せる段階に入っている」 こう語るのは、東京都中野区医師会長の韋晴明(い せいめい)氏だ。同区は東日本大震災に対し、いち早く動いた医師会の一つ。3月11日の地震では、東京都でも震度5強を記録した。地震直後は、電気、水道、ガスのライフラインは止まらなかったものの、福島第一原子力発電所の事故により、東京電力管轄下では3月14日から計画停電が始まった。 中野区は、結果的には計画停電の対象外になったものの、対象地域は直前まで分からず、また今後対象地域になる可能性は皆無ではない。また原発事故では、被ばくへの懸念も生じている。韋氏が「足元」というのはこれらへの対策であり、震災直後から、会員向けに各種情報発信を行った。 一方で、中野区医師会では被災地の支援への動きも早かった。3月16日には会員向けに「募金箱設置」のお願いを出し、義援金...